ボランティアで・・。第4章

翌週、月曜日に謎は解けた。

私がデカブツから聞いた手口をそのまま実行したように、他の3人も同じ事をしていたのである。事もあろうに3人のうち1人は作戦が見事に成功し、気持ち悪い照れ顔で私達に新しい彼女を紹介してきた。

つまり、悪ガキ4人が同じ作戦を実行し、そのうち1人だけが成功したのである。私が見た眉間に皺を寄せた女子達は恐らく作戦失敗の被害者だろう。

こうして、この出来事は悪ガキ4人にとって作戦成功者の1人を除いては単なる笑い話になった。昼休みに教室の中で喋る戯言の一つになってしまった。

ひと月くらい経ったある日の月曜日、悪ガキ4人はとつぜん校長室に呼び出されることになる。原因は全くわからない。しかし校内放送で名指しで4名の名前が告げられ。今すぐ校長室へ来なさいとアナウンスされた。

繰り返すが、原因は全くわからない。わからないからこそ、毅然とした態度で校長室へ向かう。勢いよくノックした部屋の中には生徒指導の教師が数名、腕を組んで私たちを睨みつけてきた。

こちらとしては、謂れのない非難は受けたくない。何かございますか?と言わんばかりの、これ以上ないくらい太々しい態度で臨む。

教師:「お前らか?」

私:「はぁ? 何が?」

教師:「土曜日の夕方に女子の自転車の殆どがパンクしてた事件の犯人はお前らかーーーーー?!!!!」

悪ガキ4人:「はい?」「はい?」「はい?」「はい?」

今回はここまで。

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