ボランティアで・・。第1章

今日は一粒万倍日という日らしくとても縁起がいい日らしいので投稿話の一発目第一章を投下します。

 中学生時代、悪ガキ四人で部屋で遊んでいた。その部屋は商店街の真ん中にある家の2階で、窓を開けると商店街が見渡せる位置に面していた.

 そこで4人は、ある光景を目にした.それはそこにいた4人全員が驚愕する事実だった.

 商店街を中学生の男女が肩を並べて歩いている.男子生徒が自転車を押していて、その隣を髪の長い女子生徒・・・その女子生徒は1つ上の先輩で、悪ガキ4人に取っては謂わゆる「憧れの先輩」のだった.但し、問題はそこではない.自転車を押している男子生徒.コイツが問題だ.その男は同じく一つ上の学年の柔道部の男子生徒だった.主将でもないし、目を見張るほどの成績をおさめているというウワサも聞いたことものない. 悪ガキ4人にとっては単なるデカブツ..。

そのデカブツと「憧れの君」がなぜ・・・・.

真相を確かめるべく、悪ガキ4人は行動を開始した.

 まずはデカブツとの事実確認。デカブツを1人で呼び出す事に成功.その方法は単純である.クラスの女子に頼んでメモを書いてもらう.女子の筆跡で「お話がしたいので〇〇に来てください」と書かれたメモを見たら、イタズラと解っていても1%の期待を胸にノコノコとやってくるものである.今の時代では全く通用しない方法だが.

 案の定・・デカブツは現れた.呼び出した相手が悪ガキ4人だと知った時の絶望と「やっぱりな」という感情が入り混じったなんとも言えない表情とその後の落胆の様子を詳細にお伝えしたいが、今回は泣く泣く割愛する.

 4対1の状況で悪ガキ4人に有利とはいえ、相手は柔道の心得がある.学年も1つ上ということもあり下手をすれば4対1とはいえ形成逆転は大いに有り得る.まず4人で同時多発攻撃・・デカブツを羽交締めして、「あの日」の光景の真相を問いただす.なぜ、誰もが認める美人の「憧れの君」と貴様のようなむさ苦しいデカブツが.対して有名でもない、柔道が強いわけでもない、頭が良いわけでもない、貴様のようなデカブツが.なぜ商店街の真ん中を肩を並べて歩いているのだと.

 観念したデカブツは告白を始めた. 学年が一つ下の後輩が4人もガン首揃えて自身を羽交締めしたかと思えば、そんな事が聞きたかったのか?と言わんばかりの笑みを浮かべながら、真実を語りはじめた.。。

長くなったので今回はここまで..。デカブツが「憧れの君」と一緒に商店街を歩いていた理由と、それを知った悪ガキ4人が起こした学校中を巻き込む一連の騒動のお噺は次回へと続きます.

ではまた.

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